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機械検査

1.検定項目

  機械検査 3級


2.内容

<学科試験>
 (1) 測定法  (2) 検査法  (3) 品質管理  (4) 機械要素  (5) 機械工作法
(6) 材料 (7) 材料力学 (8) 製図 (9) 電気    
<実技試験>
 (1) ノギス、マイクロメーター、シリンダゲージによる試料測定
(2) 三針法によるねじの有効径測定
(3) マイクロメーターの器差測定


3.指導
※写真は、クリックすると大きいサイズでご覧になれます
<実技試験の指導>
【0】全般的な注意
 (ア) 測定器は正しい操作、取り扱いをする。
(イ) 測定器はセーム皮で、試料はガーゼ等で測定前に必ず清掃する。
(ウ) 清掃された測定面は素手で触れない。もし触れたら清掃する。
(エ) 測定物や試料を転倒、落下させない。また衝撃やショックを与えない。
(オ) 作業が完了したら測定器は正しい状態にもどし試料と共に整理整頓して所定の位置に戻す。
【1】ノギス、マイクロメーター、シリンダゲージによる試料測定。 (制限時間20分)
  (参考写真1-1)
※ 準備されている試料
 (ア) 試料A
(イ) 試料B
※ 準備されている測定器
 (ア) 外側マイクロメーター 0−25mm
(イ) 外側マイクロメーター 25−50mm
(ウ) M型ノギス 150mm
(エ) シリンダーゲージ 25mmセット
(オ) ブロックゲージ 10mm
(カ) ブロックゲージ 25mm
(キ) リングゲージ 25mm
参考写真1−1
参考写真1-1
(A)測定手順
A−1<零点確認>
マイクロメーター
 (1) ブロックゲージをセーム皮で清掃する。
(2) 外側マイクロメーターの測定面をセーム皮で清掃する。
(3) 0−25mm外側マイクロメーターで目盛りを0にあわせ、零点確認を行う。
なお、マイクロメーターで測定するときはラチェットを最低2〜3回は回すこと。
(4) 25−50mm外側マイクロメーターで25mmブロックゲージを測定し、0点を確認する。
ノギス
 (1) (図1−1)に示すノギスの測定面をセーム皮で清掃する。
図1−1
図1-1

図1−2
図1-2
(2) 目盛りを0にあわせジョウとくちばしを光にかざし、すき間から光のもれがないことにより0点を確認する。
(3) (図1−2)のようにデプス部を定盤に当て、目盛が0になっていることを確認する。
シリンダーゲージ
 (1) シリンダーゲージの測定子をセーム皮で清掃する。
図1−3
図1−3
(2) リングゲージ内径部をセーム皮で清掃する。
(3) シリンダーゲージの測定子をリングゲージへ入れる。このとき測定子の可動部側を先に接触させ、押し込みながら固定部をゲージへ入れる。
(4) (図1−3)のようにシリンダーゲージを左右に傾けて指針が時計方向で最大となるところが基準直径25.000mmなので目盛り板を0にあわせる。
(参考資料1-2)
参考写真1−2
参考資料1-2
(5) リングゲージからシリンダーゲージを外す。このとき、シリンダーゲージ測定子可動部のバネでショックを与えないようにするため、可動部側をリングゲージに押し当て、先に固定部から外す。  
A−2<測定>
 (1) 試料A、Bをガーゼで清掃する。  
(2) 試料Aの指定個所を0−25mm外側マイクロメーター、25−50mmマイクロメーターにより寸法測定する。
(参考写 真1−3)
このとき0.001mm単位を目分量で読む。
測定するとき、試料を転倒させたり測定器具を落下させないように注意する。
測定しやすいようにウエスやガーゼのうえに試料を安定した状態で置いても よい。
参考写真1−3
参考写 真1−3
(3) 試料Bの指定個所をノギスにより測定する。穴の深さはデプス部を使用する。読み取り単位 は0.05mmである。
(参考写真1−4)
参考写真1−4
参考写真1−4
(4) 試料Bの指定個所をシリンダーゲージで測定する。シリンダーゲージの扱いは零点確認の時と同様、シリンダーゲージにショックを与えないように注意する。
シリンダーゲージを左右に動かし、指針が時計方向で最大に振れたときの値を読み取る。(図1−4)のように目盛り板の0点に対し、指針が右に振れたときは基準寸法25.000mmから読み取り目盛り分をマイナスし、逆に左に振れたときはプラスする。このとき、0.001mm単位 を目分量で読む。
図1−4
図1-4
(5) 測定が完了したら測定器を最初の状態にもどし、試料も整理して指定個所に 片付ける。


【2】三針法によるねじの有効径測定 (制限時間10分)
  (参考写真2−1)
 
※ 準備されている測定物
  ねじゲージ
※ 準備されている測定器
 (ア) 外側マイクロメーター 0−25mm
(イ) ブロックゲージ 12.5mm
(ウ) ねじ測定用三針
(A)測定手順
A−1<マイクロメーターの零点確認>
 (1) ブロックゲージをセーム皮で清掃する。
(2) 外側マイクロメーターの測定面をセーム皮で清掃する。
(3) ブロックゲージで0−25mm外側マイクロメーターの零点確認を行う。
参考写真2−1
参考写真2−1
A−2<測定>
 (1) 測定用ねじをブラシで清掃する。
(2) スタンドに固定されている三針を(図2−1)のようにねじにセットする。
(3) 0−25mm外側マイクロメーターで三針をはさみ、0.001mm単位まで測定する。このとき、ねじの軸方向に対しマイクロメーターが直角になるように注意する。
(参考写 真2−2)
(4) 測定した寸法から指定されている値を引き、ねじの有効径として解答する。
(5) 測定が完了したら測定器を最初の状態にもどし、測定物も整理して指定個所に片付ける。
図2-1
図2−1

参考写真2-2
参考写真2−2
 
【3】マイクロメーターの器差測定 (制限時間15分)
  (参考写真3-1)
※ 準備されている測定器
 (ア) 外側マイクロメーター 0−25mm(スタンドに固定)
(イ) ブロックゲージ  5mm
(ウ) ブロックゲージ 10mm
(エ) ブロックゲージ 15mm
(オ) ブロックゲージ 20mm
(カ) ブロックゲージ 25mm
参考写真3−1
参考写真3-1
(A)測定手順
A−1<マイクロメーターの零点確認>
 (1) 外側マイクロメーターの測定面をセーム皮で清掃する。
(2) 0−25mm外側マイクロメーターの目盛りを0にあわせ、零点確認を行う。
A−2<測定>
 (1) 手袋を着用する。ブロックゲージは手袋を着用した手で扱う。
(2) 各ブロックゲージをセーム皮で清掃する。
(3) 各ブロックゲージを順次マイクロメーターで0.001mm単位で測定する。
(参考写真3−2)
 
<例−1>
5mmのブロックゲージで測定値が5.002mmの場合
〔器差〕 =〔測定値〕−〔真の値〕
により、 〔器差〕 =〔5.002〕−〔5.000〕
  =〔+0.002〕 となる。
<例−2>
10mmのブロックゲージで測定値が9.997mmの場合
〔器差〕 =〔測定値〕−〔真の値〕
により、 〔器差〕 =〔9.997〕−〔10.000〕
  =〔−0.003〕 となる。
(4) 測定が完了したらマイクロメーターを最初の状態にもどし、ブロックゲージも 整理して指定個所に片付ける。
参考写真3−2
参考写真3-2



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